株主ではあるけれど、今まで全く総会に出席するなんて考えることもなかった。
でも、関電から送られてきた株主総会招集の案内を見て、株主からの議案の内容がおもしろく、
それを否決する場というのがどういうものなんだろう、という野次馬な気分になり、
出かけてみた。
1時間ほど前に到着すると、会場前には、原発反対の方々がチラシを配っていた。
興味ないし、と一枚も貰わなかったのだが、すぐに後悔。
こういうチラシも保存しておいたり、画像化しておけば、年によってどんな主張が
多いのかとか、傾向とか分かっただろうに。
だれか集めてくれてないかなあ。
そんなわけで、会場の外の人の意見はわからなかったけれど、総会は定刻通り
開始した。
監査報告、会計報告、対処すべき課題について、報告があり、いよいよ質問タイム~。
質問者が挙手すると、議長から指名されるのだけれど、株主として、
大阪市長の平松さんが来ていた。
会場も一瞬おーってなった。
私は、震災の時にチェーンメールを貰って嫌な思いをしたことがあって、
早い段階でtwitterで不要な節電について発言をしていた平松さんは評価したい、
と思っていたので、ちょっとヒイキ目で聞いていた。
ただ、ここの場で質問している人の多くが、自分の名前ではなく、入場者番号で
発言をしており、その発言がどれほど現実味があるのか、正当であるのか、
といったことに責任を持つ必要性は低い。
意見を相手に、できれば強烈なイメージで伝えることが目的なので、
「脱原発」「廃炉」と分かりやすい単語を並べることができる。
一方、平松さんは、名前を名乗った以上、そうはいかないわけで、曖昧な表現に
なりがちになり、シロクロつける問題ではない、という煮え切らない感じで終わり。。。
ちょい残念。
ま、発言はそれでもよかったと思うけれど、質問タイム~だから、形式でもいいから、
質問して欲しかったけど。ルールとして。
質問タイムの後は、議決があり、合計5時間程度で閉会。
全体的にヤジは多かったけれど、まあ、取締役の方は落ち着いていたし。
(暇だったのかも。でも、質問に答える準備しておくの大変だろうなあ。とか
この人たちの給料からすると、20人×5h=100hの工数って莫大だなあ、とか、
しょうもないことを考えていた。)
原子力の問題になると、豊松さんがいつもでてきて、「常務の豊松でございます」と
言うと「もう覚えた~」と愛らしいヤジ。
だいたい聞き慣れてくる話をするのだけれど、
「東電の発電所より、関電の発電所の方が優れている、
当社は災害に対してどうやって対応しているのか?」
なんていう関電にちょっとヨイショな質問には、ちょっと嬉しそうに、
津波の想定を超えて対策しているとか、東電にはない関電の特色を生かして
対策しているとか、そんな回答をしていた。
せっかく、「安全安心」っていう単語だけではなく、ちょっと技術的な話まで
進みそうな感じで、推進派の意見なんてそうそう聞けないから、もうちょっと
聞きたかったなあ。
ただ、発言を聞いていて、取締役会の全員が、今の発言とは真逆になり、
脱原発になろうとしても、もし、そうなりたいと思っても、それはかなり困難である、
という印象を受けた。
それは大きくいえば、日本が第二次世界大戦へ向かった経緯(例えば
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』加藤陽子、朝日出版社、2009/7/29)
のように、そっちに向かいたいわけじゃないのだけれど、他に道がなく、
誰もやめたと言ってくれなかった。という状況。
小さくいえば、私の会社で、今とは別の製品を作ろうと言っても、
あちこちの圧力に負け、だれも納得してないにも関わらず、一社員それぞれは
その製品の延命に全力をかけているという状況。
ほんと、大きな壁があるのよねぇ、小さな会社にも、日本全体にも。
戦争の責任は全日本人とか、原発の責任は電力会社の社員と株主にあるとか
すると、あまりにも薄くなっちゃって結局、誰の問題でもなくなってしまう。
それはちょっと寂しいなあ。
私が、原発の問題を自分に責任があるモンダイと考えるのは、ちょっとまだ
難しいけれど、せっかく、知らなかった知識も得たのだし、ちょくちょくと
情報を得つつ、せめて情勢に流されるぐらいにはなりたいと思う。
流された後に、また判断すればいいかな。